「修理」と「修繕」の違いについて
2025-01-04
カテゴリ:税務会計,法人税法,所得税法,消費税法,税理士
一般的に何かを直す時には「修理」という言葉を使用すると思います
ただ、税理士として勘定科目で言えば間違いなく「修繕」という言葉を使用すると思います
勘定科目:修繕費
摘要:修理代
みたいなことが良くあると思います
それでは今回はこの「修理」と「修繕」の言葉の違いについて税理士目線で記事にしていきたいと思います。
修理とは
修理という言葉には「壊れたり痛んだりした部分に手を加え、再び使用できるようにすること」
という意味のある言葉です。
・パソコンが動かなくなったため修理に出そう
・靴が壊れたから修理に出そう
といった感じで使用することも多いのではないでしょうか?
修繕とは
続いて修繕に入りたいと思います
修繕とは「壊れたり悪くなったりしたところを繕い直す・正常な状態に戻す」という意味のあることばです
一般に
・マンションの大規模修繕工事
・屋根瓦の修繕工事
のようにちょっと大きめの工事で使用することが多いと思います。
修繕の場合は修理に加えて
「機能に加えて見た目の悪い部分も直す」
という意味があります
最後に
もしかすると「修理」でも「修繕」でも税理士としてはどちらでもよいのかも知れません
・「修理」という言葉はどちらかと言えば壊れた部品・傷んだ部品に手を加えたり部品を交換したりして正常な状態に戻すような意味合いがあります。
・「修繕」という言葉はどちらかと言えば壊れたもの・傷んだものに手を加えて正常な状態に戻すという意味合いがあり、修理に比べて美観的なものの補修の意味合いもある言葉です
勘定科目として「修理費」ではなく「修繕費」を使用するのは修理よりもより考え方が広義であるためではなかろうかと推測するところです。
ですので、修繕費という科目は他の勘定科目よりも多額のものが計上されがちであり、税務署目線からもチェックが入りやすい大事な科目です。
