確定申告の書類の整理について
2025-02-07
カテゴリ:税務会計,所得税法,消費税法,会計・財務分析,税理士
2月に入り、私たち税理士としては確定申告という最大の山場を迎えています。
確定申告とは一般的に個人の方の所得を確定させる作業であり、2月16日から3月15日までに確定させ、申告をする作業となります。
個人については法人とは違い、あらゆる所得の区分に応じて確定申告を行います。
ですので、事業を行っていない方についても確定申告が必要なケース、または、確定申告をした方が有利になるケースがございます。
一般的に知られているところであれば
・住宅ローンを組んだ際の「住宅ローン控除」
・多額の医療費がかかった場合の「医療費控除」
・ふるさと納税を行った場合の「寄付金控除」
などがあります、不明なところございましたら税務署またはお知り合いの税理士などに確認することが大事です。
所得税における所得区分はおおよそ10区分あります
・利子所得
・配当所得
・不動産所得
・事業所得
・退職所得
・山林所得
・譲渡所得
・一時所得
・雑所得
です、この中でも特に手間のかかるのは「事業所得」です。
事業所得についてはほとんど法人税申告と同様の帳簿書類の整理が必要となるためです。
これら事業所得については特に「日々の書類の整理」が重要となります。
この時期にまとめて実施する方も多くおりますが、どうしても昔の記憶や昔の書類については記憶があいまいになりがちです。
経理処理については皆さんあまりお好きではないように思えますが、帳簿書類については日々その都度確認しながら整理するということが非常に重要です。
もし、そういうのが苦手中でであれば期日を定めて整理することをおすすめします。
日本人は基本的に期日を守ることは得意なように思えます。
経理処理のような苦手であり好きでないものについては特に自分に厳しく期日を定め、例えば毎月20日は経理処理や書類整理を実施する。などと定めること、また、それを守ることによって確定申告が楽になります。
確定申告についてはこれでお金を稼ぐ訳ではなく、むしろ税金を払うというネガティブなものかも知れません。
ただ、書類整理などを怠れば払う必要のない無駄な税金を納めるのみならず税務調査を受けたのであればその恐怖と追徴税も課されてしまうため大きな代償となります。
将来的に法人成りを検討されているのであればなおさらのことであり、経理処理・書類整理についてはとても重要なこととなります。
まずは確定申告についてはこの時期のイベントという意識から日々の作業という意識に変化していただければと思います。

TKC事務所通信より「点滴穿石」
2025-02-01
カテゴリ:TKC,税理士
当事務所は毎月一回、TKC発行の「事務所通信」を発送させていただいております
この事務所通信は
経営のこと、会計のこと、労務のことその他中小企業の皆様のお役に立つ情報が掲載されている冊子です。
私たち税理士はもちろん税務会計についてはプロとしての情報提供を心がけておりますが、専門分野から少し離れた労務のことや経営のことについてもお客様に情報提供することができるのがこの事務所通信のメリットだと私は思っています。
郵送というアナログな形ではありますが、冊子としてお客様のもとに届き、目に入った情報のうち一つでもお役に立つことがあるのであればこの事務所通信については郵送代以上の価値があるものです。
「点滴穿石」
「点滴穿石」とはこの事務所通信2025年2月号に記載された今月の言葉です。
これは中国の故事であり「小さな水のしずくでも、長い年月同じところにしたたり続けていれば、いずれは硬い石にも穴をあけることができる。」という意味です。
この言葉は凄く良い言葉だと思います。
些細な努力を根気強く続けることにより大きな成果を得ることができるということであり、私の体験談で言えば税理士試験です。
私は学生時代、成績が特別良かったわけではありません、優秀な学生とは程遠い存在でした。
そんな私でも長年努力を重ねることにより税理士試験合格という大きな成果を得ることができました。
勉強を辞めたいときもありましたし、勉強をさぼりたい日もたくさんありました。
でも当時の私は税理士になると決めた目標に向け、根気強く勉強をし続けた結果、凡人である私でも税理士になることができました。
これは勉強に限らずあらゆることに通ずることではないでしょうか?
例えば良いと思った習慣を根気強く続けることにより社内に良い文化を根付かせることができることもあろうかと思います。
クライアントの実例として今は業績が悪いが、自分の良いと思った経営方法を貫き通すことによって業績を改善することに成功した会社もあります。
努力というものはなかなか目に見えた成果にはなりづらいところもあります。
もしかすると根気強く続けていく途中に小さな改善が必要な時もあるかと思います。
柔軟な発想を持ち、試行錯誤を続けながら続ける努力はいずれ大きな成果をあげることができるのではないでしょうか?
私は点滴穿石をそういう意味で解釈いたしました。
この今月のことばをちょっと読んでいただけるだけでも事務所通信を郵送している意味があると感じるところです。

毎月書類を確認するという重要なこと
2025-01-25
カテゴリ:税務会計,法人税法,所得税法,消費税法,TKC,会計・財務分析,税理士
私たち税理士の仕事の一つとして
「毎月顧問先を訪問して書類を確認する」
という業務があります。
これをTKCで言うところの「月次巡回監査」と呼びます。
ちゃんとした経理がおり、処理的に問題がなく、しかも試算表も遅れずに作成することができる。
これであれば毎月書類を確認していただく必要がないのでは?
と感じるかたもいるかと思います。
でも私は税理士として会計事務所が毎月訪問して資料を確認するという行為には非常に意義があり、大事なことではないかと思っています。
1.頻度が落ちれば落ちるほど、記憶力も落ちてしまう
例えば年に一度だけ、資料を確認してもらう
としたとすれば、おおよそ一年前の資料を確認することになります
一年前のことを明確に覚えている方もいるかも知れませんが、おおよその一般人は一カ月前のことを
覚えておくことが精一杯ではないでしょうか?
経理担当・経営者の記憶力の限界を考えた時に一カ月に一度、資料を確認するという作業は結構大事なことだと感じています。
2.経理担当者への指導の頻度が上がる
毎月訪問することにより、経理担当者への指導の回数が増えます
それにより経理担当者の質を高めることができます
例えば年に一回の年末調整作業についてなかなか覚えられないという経理担当者をよく見ます
これはやはり年に一回の作業というものは覚えられないものです
毎月訪問し、毎月指導することにより経理担当者も指摘事項を覚えることができ、質を高めることができます。
3.経営者へのアドバイスの頻度が上がる
会計事務所は数字をまとめるだけではありません
数字を基にしたアドバイスをすることができます
これは会計事務所・税理士側としてもありがたいことです
数字を事前に経営者に報告することにより、決算時の想定外を減らすことができます
事前に利益や損失を報告することにより、どれくらいの利益が出そう、どれくらいの損失になりそうを情報として伝え、これにより経営者は期中より対策をとることができ、これによりより理想に近づいた決算を迎えることができます
また、予想納税額も算出することができるため、決算時に納税額が多くなったため、払うのが困難だ、みたいな状況は発生しないものと思います
4.試算表の質を担保できる
例えば指摘事項があったとします
おおよそ一年前の事項について指摘が入ったとします
そうすればおおよそ一年前の試算表についての訂正事項が入ってしまいます
例えば銀行に毎月試算表を提出していたのであれば今まで提出していたものとがらっと決算書が変わってしまう可能性もあります
毎月訪問することにより、試算表の質を担保することができます。
金融機関との取引がある事業者にとってはこの試算表の質を担保できることは通常標準であり、むしろ試算表の質が担保できない試算表であれば金融機関からの信頼も大幅に低下することになります。
5.最後に
これはお恥ずかしい話でもあるのですが、実際に自分で経理をやると年に何個かのミスが出てしまいます。
経理の作業と巡回監査の目というものは違うものです
経理目線で間違いないと思われるものも巡回監査を実施することにより、よりクオリティーを高める必要はあるものと実感しました。

確定申告における「医療費控除」についての注意点
2025-01-19
カテゴリ:税務会計,所得税法,税理士
確定申告の時期も近づいてきました
確定申告の定番の所得控除と言えば”医療費控除”ではないでしょうか?
医療費控除については「所得控除」であり
かかった医療費△補填する金額(医療保険金など)△10万円※など
の算式により所得控除の額を算出します
※10万円または総所得金額等の5%のいずれか低い方と規定されています。
税率5%の人であれば算出された金額の5%が減税効果となります
多分ではありますが、税理士目線で言えば医療費控除はキャッシュアウトに対して減税効果が小さい制度という印象があります。払った金額に対する減税効果です。
支払った医療費に対する国策としては高額療養費制度などで補填がされるため、あくまでも税法上の医療費補助制度は付属的なものと認識いただけると幸いです
「自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族に係る医療費を支払った場合において、その年中に支払った当該医療費の金額が控除対象となる」
というのがおおよその規定です。
医療費の定義としては
「医師又は歯科医師による診療又は治療、治療又は療養に必要な医薬品の購入その他医療又はこれに関連する人的役務の提供の対価のうち通常必要であるものとして政令で定めるもの」
となっています。
・自分+生計一の親族分であること
・その年に支払っているものであること
・治療などに必要なものであること
が主たる要件になります。
医療費控除についてはいろいろと詳しく説明されてるページがありますので、ここでは税理士目線での注意すべき点だけを列挙していきます。
【特に注意すべき医療費控除】
・12月分を翌1月払い:翌年の医療費控除の対象
(医療費控除については現金主義となります)
・クレジットカード払い:例12月治療、カード引落が翌2月
(12月時にカード決済会社が立替払いをしているため、本年の医療費に計上可能)
・おむつ:証明書があれば医療費の対象
・眼鏡:医師の診断処方箋などがあれば医療費の対象
・相続税法上の未払医療費との適用:重複適用可能
(法律及び考え方が違うため)
・医療費とそれ以外が混在する領収書:老健施設など
(”うち医療費対象額xxx円”などの記載があるものについてはその部分が医療費の対象)
・置き薬:基本的には医療費の対象外
(治療のために購入したものではないため)
最後に
医療費控除については税理士目線で言えば結構単純作業です
・日付
・内容
・金額
のチェックで結構な作業量にはなってしまうかもしれませんが、会計事務所所員でも見逃しがちな細かい医療費控除の規定もありますので注意が必要です。

福島市でラーメンを食べてきました:自家製麺しげ
2025-01-13
カテゴリ:福島市,ラーメン,グルメ

福島市方木田にある自家製麺しげに行ってきました
方木田のツルハドラッグの向かいです
駐車場はちょっと止めづらいですがツルハドラッグに駐車は厳禁ということです
元々福島市の名店えなみさんで修業をされたということです
店名:自家製麺しげ
住所:福島県福島市方木田字稲荷塚36-4

私は背脂生姜拉麺をいただきました
しげではついつけ麺を注文してしまいますが、今回はつけ麺の誘惑に負けずに食べたかった生姜拉麺を注文しました
生姜がきいていますがクセはなく、毎日でもいただきたいくらい普通の美味しいラーメンです、生姜らーめんといえば新潟ですが、福島市で新潟風生姜らーめんをいただけるのはここ自家製麺しげさんだけではないでしょうか?
また、背脂もこってりしているというよりも旨みが強くなっている印象です
こんなに美味しい生姜拉麺を食べたのは初めてかもしれません
また是非ともいただきたいと思います
