財務分析資料の提供
TKCシステムから提供される財務分析資料
当事務所はお客様に特段の希望がない場合には、TKCシステムによる会計処理を推奨しています。
通常の試算表を提供するのはもちろんのこと、3年度比較準売上高推移グラフや月例経営分析表など、なるべくお客様がわかりやすいような形での財務分析資料の提供をさせていただいております。
財務分析資料については見方がわからない方もおられるかと思いますので丁寧に分析資料について説明させていただきます。
変動損益計算書について
会社の業績を把握するのに用いられるのが損益計算書となります。
損益計算書は上から「売上高」「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」を分析するものです。
それに対し”変動損益計算書”は経費を変動費と固定費に分類し、損益分岐点を分析するものです。
変動費とは売上高に連動して発生する経費で、”仕入高”や”外注費”、”荷造運賃”などが該当します。
固定費とは売上高に連動せず、固定的に発生する経費で、”事務所家賃”や”役員報酬”などがこれに該当します。
右図がそれを図にしたものです。
変動費及び固定費を入れ、左下から伸びるものが売上高です。変動費と売上高がぶつかる点が”損益分岐点”となります。
右図がそれを図にしたものです。
変動費及び固定費を入れ、左下から伸びるものが売上高です。変動費と売上高がぶつかる点が”損益分岐点”となります。
この分析により例えば損益分岐点に満たない理由などを分析することができます。
・固定費が高すぎるのであれば固定費を減らすことにより損益分岐点に近づけることができます。
・売上高に対する変動費を減らすことにより損益分岐点に近づけることができます。
TKCによる財務分析にはこの変動損益計算書の概念があります、赤字企業であれば黒字にするための打ち手を考える材料になりますし、黒字企業であればなお黒字幅を大きくするための材料になるのがこの変動損益計算書です。
変動損益計算書は財務分析の一例ではありますが、会計のプロ目線での財務分析のアドバイスをさせていただきます。